ベルトに跡(テンション跡)があると、どのような影響がありますか?
トラブル対応
ベルト表面にテンション跡がある状態で運転を行うと、走行が不安定になり、蛇行や空回りが発生しやすくなります。
そのまま運転を続けると、ベルトの損傷や欠けが生じることがあります。
原因
ベルトは、長期間同じ位置で張力がかかった状態が続くと、材質の硬化や環境の影響により、収縮や柔軟性の低下が起こることがあります。
その結果、駆動部やテール部付近に圧力が集中し、テンション跡が残る場合があります。
※冬場など周囲温度が低い環境では、ベルトが硬くなりやすく、長期間停止後にテンション跡が出やすくなる傾向があります。
対策
運転再開前に、以下を確認してください。
1. テンションを一度緩める
局所的にかかっていた圧力を解除します。
2. 低速・無負荷で空運転を行い、ベルトを馴染ませる
急な負荷をかけず、ベルト全体を循環させます。
3. テンションを再調整する
左右の張りを均等にし、適正なテンションに戻します。
テンション跡が深く残っている場合や、走行不良が改善しない場合は、ベルト交換が必要となることがあります。