ベルトコンベヤの蛇行調整
テークアップボルトによる調整
原動部の位置調整
当社の代表する軽量型ベルトコンベヤ、MMX2型のテークアップボルトによる蛇行調整の方法を解説します。
詳しい内容や安全上の注意に付きましては、必ず取扱説明書をご確認ください。
調整手順
STEP1
テールローラブラケット四隅にあるセットネジの状態を確認します。ネジが奥に入りすぎている場合は、ブラケット上面とネジ頭部が平ら(面一)になるよう調整してください。
STEP2
ベルトが左側に寄っている場合は、右側のテークアップボルトで調整を行います。(寄っている側の反対側で調整)
STEP3
テークアップボルトを固定しているナットを緩め、ボルト頭部を時計回りに約180度回します。
※一度に回しすぎると逆方向に蛇行するおそれがあるため、少しずつ回し、様子を見てください。
STEP4
ベルトの走行状態を確認し、必要に応じて再調整を行います。
STEP5
ベルトが中央に戻ったら、ナットを締め直してボルトを固定します。
STEP6
逆方向への蛇行が起きた場合は、反対側のテークアップボルトで同様に調整してください。
テールローラによる調整
ブラケットで位置調整
当社の代表する軽量型ベルトコンベヤ、MMX2型のテールローラによる蛇行調整の方法を解説します。
詳しい内容や安全上の注意に付きましては、必ず取扱説明書をご確認ください。
調整手順
STEP1
ベルト進行方向の下流側のテールローラブラケットで調整を行います。(各ブラケットにはセットネジが入っています。)
STEP2
ベルトが左側に寄っている場合は、右側のセットネジを左方向(反時計回り)に約180度回し、様子を見ます。
STEP3
少しずつ回しながら、ベルトの挙動を確認してください。大きく回すと行き過ぎる恐れがあります。ベルトが中央に戻ったら作業完了です。
STEP4
状況によっては、寄っている側のセットネジを右方向(時計回り)に回して調整することも可能です。
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コンベヤの蛇行は、稼働停止や品質トラブルの原因となる代表的な課題です。蛇行が発生する主な原因を整理し、それぞれに有効な根本対策をよりわかりやすく解説したホワイトペーパー「意外と知らない?コンベヤの蛇行の直し方 ~蛇行調整いらずの安定搬送システムへ~」をご用意しています。
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【掲載目次】
・蛇行(だこう)とは何か?
・蛇行の主な原因とは
・蛇行の対策
・蛇行が起きたときの調整方法
・蛇行しにくい製品という選択肢
・蛇行調整してみよう
(PDF形式、全14ページ)