画像判別分岐エリア

高精度画像処理による表裏判別・高速振分システム

課題

搬送物の表裏判別や品質判定を行い、それに基づいて高速で振分けを行う必要がありましたが、従来の人の目による判別では処理能力に限界があり、判別精度のばらつきも問題となっていました。また、複雑な振分パターンに対応できる振分コンベヤがなく、生産性向上の妨げとなっていました。高精度な自動判別と高速振分を両立するシステムが求められていました。

解決策

高スペックの画像処理ユニットを取付け、搬送物の表と裏の情報を認識するシステムを構築しました。その情報を元にスラット式振分コンベヤ『SLS-H』で2方向高速振分けを行います。なお『SLS-H』の振分パターンは、1:1の交互振分、個数指定振分(例2:3)、外部信号によるピンポイント振分(NG排出)の設定が可能です。画像処理による高精度判別とスラット式コンベヤによる高速振分により、自動化された効率的な分別システムを実現します。

※スラット式振分コンベヤ : 連続して配置したパイプ間に幅方向にスライド可能なブロック(スラット)を設け、上流より受け取った搬送物をスラット上に載せた状態で決められた行き先へ搬送させたり、合流・振分搬送するコンベヤです。

ベース機種

SLS-H(スライド式振分コンベヤ ピンレスタイプ)をベースとして使用。目安搬送質量2kg/台(分散荷重)、機長58〜127cm、外周径φ115mm、フレーム材質スチールの仕様で、スラット上に載った搬送物を高速で2方向〜最大5方向に振分けます。最高能力350個/分の振分けが可能で、高精度画像判別システムとの連携により、表裏判別から高速振分まで一貫した自動処理システムを提供します。

関連データ

コンベヤのオーダーメイド対応を承ります
詳しくはこちら