コンベヤ技術セミナー3時間目

フリーローラから駆動ローラへ

今回は、2時間目で勉強したフリーローラコンベヤを、駆動ローラコンベヤに変身させてみましょう。どんな方法を考えますか?一番手っ取り早いのは、ローラが自分で回ってくれることですよね。自分で動くローラに変身してくれれば一番簡単…。そこで、モータローラの出番となるわけです。

モータローラの選び方

モータローラは、出力軸を固定して外筒を回転させる構造で、外観はフリーローラと変わりません。ですからローラ径と軸径が同じであれば、既存のフリーローラコンベヤの軸穴を利用して簡単に取り付けることが可能です。つまり、フリーローラをモータローラに差し替えるだけで、フリーローラコンベヤが駆動ローラコンベヤに大変身するというわけです。

しかし、ローラを差し替えるだけといっても、搬送物によって条件に合うモータローラを選定する必要があります。

というわけで、これからMR-5714-400-100-150(ローラ径φ57、呼び幅400mm、ローラピッチ100mm、機長150cm)のフリーローラコンベヤを、図の製品が運べる条件の駆動ローラコンベヤに変えてみましょう。

まず、フリーローラコンベヤのフレームの内幅を測ります。これは、交換するモータローラの幅を決めるために必要なことです。今回のコンベヤはフレーム内幅が415mmです。

基本的にモータローラのA寸法はフレームの内幅に対して2~5mmの隙間が必要です。なのでA寸法は410mm程度となり、型式のローラ幅はA寸法-10mmで400mmとなります。以上のことから、型式DM-570AS-10-400-3-200(ローラ径φ57、呼び週速10=搬送速度10.4m/min(50Hzの場合)、ローラ幅400mm、A寸法410mm、三相200V)のモータローラを使えばいいことになります。

モータローラ選定のための必要接線力

ここまで決まったら、次は搬送に必要なモータローラの本数を決めるため、必要接線力Fを求めてみましょう。
必要接線力Fとは、モータローラが材質別に一定の質量を搬送するために必要な力のことを言います。

搬送物の材質はさまざまで、質量もそれぞれ異なりますからね。この数値を求める計算式は、必要接線力F[N]=材質別コロガリ摩擦係数μ×重力加速度9.8g[m/s2]×搬送物の質量W[kg]です。

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