コンベヤ技術セミナー1時間目

コンベヤとは?

コンベヤ技術セミナーを開講するに当たり、まず始めにコンベヤとは一体どんな物なのか、どういった種類のコンベヤがあるのか、そして各コンベヤの特長は?などコンベヤの基礎を学んでいきましょう。

ベルトコンベヤの特徴

では、それぞれのコンベヤはベルトコンベヤとローラコンベヤの違いが分かったところで次はそれぞれの特長、駆動の種類などをみていきましょう。
まずはベルトコンベヤの特長についてです。

マルヤス機械のベルトコンベヤは、駆動方法の違いにより、「センタドライブタイプ」と「ヘッドドライブタイプ」に分類されています。
どちらもベルト裏面とドライブプーリとの摩擦力によってベルトが回転するわけですが、センタドライブは、「スナップローラ」でベルトの張りを調整するのに対し、ヘッドドライブタイプは「ドライブプーリ」だけで張りを生みます。この違いにより、大きく4つの相違点が生じます。

■ベルトの蛇行調整方法
センタドライブは、ベルト両端のテールローラとベルトの張りを調整するスナップローラの4本のローラの調整が必要なのに対し、ヘッドドライブタイプは2本の調整だけとなります。

■テールローラ
センタドライブは、ベルト両端のテールローラ径が小さく、小物搬送の乗移りに優位性があります。
ヘッドドライブは、片方のテールローラがドライブプーリの役割を担うため、ローラ径が大きくなります。特に搬送能力の高いコンベヤ(重たい物を運べるコンベヤ)はドライブ径が大きくなるため、小物搬送の乗移りが不利になっていきます。

■ベルト表面
センタドライブタイプは、スナップローラをベルト表面に押し当てベルトを張るため、ベルト表面にサン等の突起物を付加することができません。
ヘッドドライブタイプは、ベルト表面に一切の接触物が無いため、サン等の取付けが可能です。マルヤスのサン付きコンベヤはヘッドドライブ駆動のコンベヤです。
また、ベルト表面に接触物が無いため、食品搬送用のコンベヤとして多く使われています。

■駆動部
センタドライブは、機長方向に原動部をスライドさせることが可能です。コンベヤの据付時に周辺機器との干渉があった場合などに対応できます。
ただし、ベルトコンベヤは「引っ張り駆動」といって、ベルトを引っ張る方向にモータを回転させるのが原則です。従って原動位置は機長の中心より引っ張り側の範囲内での調節となります。
ヘッドドライブタイプは、片方のテールローラがドライブプーリと兼用のため、駆動部を移動することができません。
どの様な物を運ぶのに適しているか、違いをみてみましょう。

まずは搬送物についてです。
ベルトコンベヤは、箱物、袋物、粒状物など、多くの搬送物に対応できます。
それに対しローラコンベヤは、搬送物の底面が平らなものに適しているので、箱物搬送などに多く使われています。

次は昇り傾斜と滞留についてです。
ベルトコンベヤは、ベルト表面と搬送物との間に生じる摩擦力が高いので、滑りにくい「傾斜搬送用ベルト」を装着することで昇り傾斜搬送が可能になります。

コンベヤ上に搬送物を留め置く滞留(アキュームレーション)は、滑りやすいベルトを使用すれば可能ですが、搬送物の底面のこすれ、モータ等の故障の原因となってしまうので不向きといえるでしょう。

一方、ローラコンベヤは搬送ローラと搬送物の間に生じる摩擦が少ないので昇り傾斜搬送には向きませんが、ストッパを取付けたり、アキューム機能を持たせることができるので滞留には適しています。搬送物を1個ずつ切り離す場合などでよく使われています。

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