コンベヤ技術セミナー1時間目

コンベヤとは?

コンベヤ技術セミナーを開講するに当たり、まず始めにコンベヤとは一体どんな物なのか、どういった種類のコンベヤがあるのか、そして各コンベヤの特長は?などコンベヤの基礎を学んでいきましょう。

コンベヤとは日本工業規格(以下JIS規格)で「荷を連続的に運搬する機械」と定義されています。
荷物を"連続的に"運ぶわけですから、人力ではなく、動力源を持った運搬機械というわけです。
JIS規格で定義されているコンベヤは、一般的に知られるベルトコンベヤをはじめ、チェーンコンベヤ、ローラコンベヤ、スクリューコンベヤ、振動コンベヤなど、大きく8種類に分類されています。そのうち、マルヤス機械では主に「ベルトコンベヤ」と「ローラコンベヤ」の2種類を扱っています。

「ベルトコンベヤ」と「ローラコンベヤ」の特徴について

それでは、その「ベルトコンベヤ」と「ローラコンベヤ」の特長について触れていきましょう。

ベルトコンベヤはモータから伝えられた動力を「ドライブプーリ」が受け、ドライブプーリにベルトが巻き付く様な形に設置することで、ドライブプーリとベルト裏面の摩擦力が生まれ、そこに駆動力が発生します。

搬送物はベルト表面に乗って、搬送物底面とベルト表面との摩擦力によって運ばれます。ベルトコンベヤはその摩擦力を「面」で受けることができるため、搬送力は総じて大きくなります。

一方、ローラコンベヤは、モータから駆動力を伝えられた「搬送ローラ」が回転することによって搬送物が運ばれます。

ローラコンベヤの種類によって駆動伝達方法は異なりますが、「搬送ローラ」に伝わった駆動力によって搬送物が運ばれているのは同じです。また、ベルトコンベヤがベルトとの摩擦力で搬送しているのと同じく、搬送ローラとの摩擦力によって搬送しています。

しかし、ローラコンベヤは「線」接触になるため、「面」接触のベルトコンベヤと比べて、搬送力は小さくなります。

コンベヤはどのようなものを運ぶのに適しているの?

では、それぞれのコンベヤはどの様な物を運ぶのに適しているか、違いをみてみましょう。

まずは搬送物についてです。
ベルトコンベヤは、箱物、袋物、粒状物など、多くの搬送物に対応できます。
それに対しローラコンベヤは、搬送物の底面が平らなものに適しているので、箱物搬送などに多く使われています。

次は昇り傾斜と滞留についてです。
ベルトコンベヤは、ベルト表面と搬送物との間に生じる摩擦力が高いので、滑りにくい「傾斜搬送用ベルト」を装着することで昇り傾斜搬送が可能になります。

コンベヤ上に搬送物を留め置く滞留(アキュームレーション)は、滑りやすいベルトを使用すれば可能ですが、搬送物の底面のこすれ、モータ等の故障の原因となってしまうので不向きといえるでしょう。

一方、ローラコンベヤは搬送ローラと搬送物の間に生じる摩擦が少ないので昇り傾斜搬送には向きませんが、ストッパを取付けたり、アキューム機能を持たせることができるので滞留には適しています。搬送物を1個ずつ切り離す場合などでよく使われています。

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