高速合流エリア

2列でバラバラのタイミングで流れてくる搬送物を、「HPA(フックピッチアライメント)」で電気的な制御することなく搬送物1個程度をずらし、 スラット式コンベヤ「SLJ(スライドラインジャンクション)」に投入し、高速合流を行います。

※スラット式コンベヤ : 連続して配置したパイプ間に幅方向にスライド可能なブロック(スラット)を設け、上流より受け取った搬送物をスラット上に載せた状態で決められた行き先へ搬送させたり、合流・振分搬送するコンベヤです。

課題

複数ラインからの搬送物を高速で合流させる際、ランダムな投入状態では搬送物同士の衝突や詰まりが発生し、生産性が大幅に低下していました。また、搬送物のピッチが不揃いなため、下流工程での処理効率も悪化し、全体の生産能力向上が困難な状況でした。高速処理と確実な合流を両立させる技術が求められていました。

解決策

フック式搬送ピッチ整列コンベヤ(HPA)とスライド式合流コンベヤ(SLJ)を組み合わせた高速合流システムを構築しました。まずHPAで単列でランダム投入された搬送物の前後ピッチを一定ピッチに整列し、多列でランダム投入された搬送物を横一列に整列(先頭合わせ)及び合流させる際の手前のピッチずらしを制御不要で実現します。その後SLJで上流の検出センサで認識した搬送物を最大300個/分で高速合流し、2〜3方向の搬送物に対応してスムーズで低騒音の搬送を実現します。

ベース機種

HPA(フック式搬送ピッチ整列コンベヤ):目安搬送質量5kg/台、呼びガイド幅100~700mm、呼称機長90/110cm、モータ出力0.1kWの仕様で、制御不要でのピッチ整列機能を提供します。SLJ(スライド式合流コンベヤ):目安搬送質量2kg/台、機長73〜155cm、外周径φ115mmの仕様で、最大300個/分の高速合流処理能力を発揮します。両機種の連携により、ピッチ整列から高速合流まで一貫した効率的な搬送システムを実現します。

関連データ

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