| 先生 |
今迄はローラコンベヤについて勉強してきましたが、今回はベルトコンベヤの基本について勉強をしましょう。さて、ベルトコンベヤはどんなところに使われているかあげてみよう。 |
| M君 |
まず、精密機械、食品関係などさまざまな分野においての流れ作業での組み付けや、工程間の搬送、また倉庫などでは荷物の上げ下し、配送センターではトラックへの積み込みなどに使われています。 |
| 先生 |
そうですね、あげればきりがない位にベルトコンベヤは身近なところでたくさん使われてますね。それでは質問です。ベルトコンベヤの長所と短所をローラコンベヤと比較していくつかあげてごらん。 |
| M君 |
まず長所として、運ぶ物に与える振動が少ない。バラ物も運べる。音が静か。傾斜でも運べる。短所としては、ベルトの蛇行、交換が大変などがありますが、最近はそのような短所を克服した新機種も開発されてきています。
|
| 先生 |
その通りですね。ベルトの材質改善や、ベルト交換が簡単なコンベヤの開発などだいぶ良くなってきたが、蛇行がベルトコンベヤの一番のウィークポイントであることには変わりはない。そこで今回はベルトコンベヤの蛇行について考えてみましょう。まず、蛇行の原因をチェックしてみよう。
蛇行原因のチェック
| チェック項目 |
内容 |
| フレームの曲がり、レベル等のチェック |
フレームの曲がり、レベルの不良、ねじれなどがあるか。 |
| ヘッドフレームの位置のチェック |
左右のヘッドフレームの位置がずれていないか。 |
| プーリのごみ付着のチェック |
ドライブプーリ、ヘッド、テールローラなどを点検し、ゴミなどが付着していないか。 |
| 片荷、偏荷重のチェック |
ベルトに片荷、偏荷重がかかっていないか。 |
| ベルトの張り状態のチェック |
左右のテークアップ用スライドピースの位置がほぼ均一の長さにセットされているか。 |
以上のチェックを行ない、原因を取り除いても蛇行がとれない時には、以下の調整を行いましょう。
(1)テークアップボルトによる調整
ベルトの張り具合を確かめた後、ベルトの寄っている側のテークアップボルトを左(*1)へ回してください(ベルトを緩める方向)。するとベルトは中心に移動していきます。又、反対側を右(*1)へ回しても同じです(ベルトを張る方向)。ベルトの張り具合を確かめながら左右どちらかのテークアップボルトで調整してください。
(*1)機種により回転方向が逆の場合があります。事前に取扱説明書等でご確認下さい。
※テークアップボルト操作時、原動部下カバー上部隙間からのベルト巻き込まれには十分注意してください。
(2)テールローラによる調整
テークアップボルトの調整で蛇行がとりきれない場合、コンベヤテール部の蛇行調整ネジで微調整をしてください。ベルトが寄っいてる側のローラを手前に出すことにより、ベルトは逆方向に寄っていきます。
※ベルトとテールローラへの巻き込まれには十分注意してください。
(3)レターンローラによる調整
レターンローラが付いている場合でベルトが中間部で蛇行していた時は、下図のような方法で調整を行ってください。
レターン側(コンベヤ下面)のベルトが(イ)方向に進行している時、(ロ)の方向にレターンローラをずらすと(ハ)の方向へベルトが寄っていきます。
※ベルトとレターンローラへの巻き込まれには十分注意してください。
|
| 先生 |
以上が調整のポイントであるが、蛇行調整はコンベヤを回転させながら、コンベヤの速度に合わせて少しずつローラを移動するのが蛇行調整の極意なんだ。またベルトの張りすぎは蛇行の一因だよ。
以上で3時間目の授業を終了します。 |
| M君 |
さっそく実践してみます。 |